0019/08/05

心理学



大学の教養のとき楽勝科目という評判だけで選択し、まったく勉強しなかった心理学。
何度か学ぶチャンスがあったのに毛嫌いしていた心理学。
そしていま、その心理学をすすんで学んでいる自分がいる。
すべては「メンタルケア」についての理解と実践のため。


今までで一番「メンタルケア」の必要性を感じたのは研修医2年目のこと。肝炎ウイルスが原因の肝硬変の人に対してインターフェロン療法という治療を行っていた。インターフェロンという薬には副作用があり、その一つに「うつ」があった。その患者さんはその副作用ともともとのネガティブ思考とが組み合わさり「うつ」症状を抱えてしまった。

精神科に相談しながらケアすることで徐々によくなってきたのだが、うつの治療で一番のヤマである「回復期」にハプニング発生。どこから手に入れたのかわからないがカッターの刃で手首を何度も切りつけるという自殺未遂でした。すぐに駆けつけ血だらけの患者さんを発見、一瞬「肝炎ウイルス感染したらまずいな」と思いながらもカッターの刃を何とか取り上げました。自分の力の無さを実感した苦い経験…

それから意識して患者さんの精神状態を確認するようになった。すると病院で働くと患者さんの心理状態がどれほど病気の進行や回復に影響を与えているのかを知ることが出来る。もともと精神的に「成熟」していて自己の周りのことをポジティブに捕らえる人はやはり病気の治りがいい。逆にネガティブな方向に傾きやすい人は治りがよくない傾向がある。

その話は決して病院内だけの話ではない。ストレスや疲れにより精神的に落ち込むことで体に変調をきたす人を見かけることはよくあるだろう。

ストレスをどうやってケアするか

人それぞれ方法はあると思う。ただ、自分ではなかなかその手段を見出すのは難しい。そんな「隠れている、顧客が意識していないニーズ」に対してサービスを提供したいと思っている。そのためには今以上に心理学や精神科の知識や実践が必要。

そんなわけで現在お勉強中。
勉強してみると、なんとなくわかっていたことを改めて言葉にしてもらっている感じがして妙に納得する。
(きっとビジネススクールも今までばっちりビジネスをしてきた人にとっては感覚でわかっていたことを言葉に変換してもらえるって感じがするんだろうな…)

今後メンタルケアについて同じ意識を持っている人達と交流できたらいいんですけどね。

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