0020/07/23

母校の挑戦



卒業式も終え日本に帰ってきて早くも2週間がたった。この2週間であっという間に天気も夏らしくなってしまい、クーラーなしでは暮らせない毎日を過ごしています。

そして夏といえば高校野球。
小さなころ甲子園でカチワリ氷を食べながら観戦したという思いでもある高校野球。しかし僕の母校(埼玉県立春日部高等学校)は創立110年になるが一度も甲子園に出場したことがない。その結果、「春日部地区で甲子園に出たことがないのは春女(春日部女子)と春高(春日部高校)だけだ」と揶揄されることもしばしば。(ほかの部活は割としっかり全国大会に出場していたりするのだが…)

そして今年も予選の季節が。
いつも期待もしていないこともあり、9月過ぎに母校の敗北を同窓会新聞で知るのだが、今年はちょっと状況が違った。今年は記念大会で参加校が増えるらしく、その結果埼玉予選は北と南に分かれている。つまり埼玉から2校出られるのである。その状況下で北埼玉予選に参加しているわが母校は複数回の勝利を挙げていた。それもコールド勝ちの連続だった。

すると今まで休眠状態だった高校のメーリングリストが活性化。球場に見に行こう、とか、今日の結果はどうだった、などなど。懐かしい名前をメールの差出人の欄で確認することのできる日々を過ごした。「今日は試合だなぁ」とか「ちゃんと勝ったかなぁ」とネットで調べる日々。こんなことは今まで初めてでした。

そしてあれよあれよと準決勝まで進出。あと2回勝てば甲子園。



が、、、今日ついに力尽きました。


後輩、よく頑張った!
ちょっとした夢を見させてもらいました。

久々に母校への気持ちがよみがえる、そんな素敵な日々をこの1週間ちょっと過ごすことができました。

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0020/07/08

兄?



突然だが、僕は3人兄弟の長男だ。
従兄弟とは仲がよく、年上の従兄弟も多くいる。ただ、めちゃくちゃ密に連絡をしているかといえばそうでもない。また、MBA受験の際にお世話になった人たちのなかにも年上でとても面倒を見てもらっている人もたくさんいる。しかしその恩人たちは僕を対等に扱ってくれるため、何となくの上下関係も存在しない。だから体育会関係の特殊な上下関係以外では結局のところ「長男」という役割をいつも負っている。

しかしLBSにきて兄ができた。
いや、兄になってしまった、と言ったほうが正しいだろうか。
何人かできた「めちゃなかよし」のうちの一人である彼は韓国からの留学生。同級生なのだが年齢は6歳くらい上。韓国では年上絶対主義があるらしく、そのルールが僕との関係でも発動。

とにかく面倒見がいい。
半強制的な感じが長男の僕には妙に新鮮。「N、ひるごはんいくぞ!」という感じでぐいぐいとひっぱられる。家にもお食事に呼ばれる。とにかく何かをしてもらうことが多かった。「弟分なんだから、甘えていればいいんだ!」とでも言わんばかりである。

そんなこんなで、2年間めちゃくちゃお世話になった。彼は韓国一の大企業に勤めながらネット上での起業をはじめとした様々なビジネスをすでにやっていたりと経験豊かで、僕のビジネスについてもずっとアドバイスをくれていた。

今日はその彼とロンドンでの打ち上げディナーにいってきた。今まで僕は数えるほどしか支払いをしていないが、彼には恐ろしいほどの回数ごちそうになっている。今日こそは支払いをしようと思ったが、しっかりと押し切られた…。

ロンドンの「兄」ともいったん今日でお別れ。
ちょっとさみしいが、ソウルに帰る彼とはなんとなくだがこれからもずっとこの「兄弟」関係が続くような気がする。そんな関係を作る機会を与えてもらったこの2年間の留学に再び感謝感謝です。

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0020/07/07

卒業



ついに迎えた卒業式。なにやらガウンや角帽のようなものをかぶっての式はさながら「ハリーポッター」の一場面のような感じでした。

2年間過ごしたLBSともお別れです。日本で仕事を3月に再開して3か月、すでにロンドンから心が離れてしまっていたが、いったんロンドンに帰ってくるとすぐに学生の時の気持ちに戻った。学校との別れもちょっとさみしいが、何よりもたくさんの友人と離れ離れになってしまうことがさみしさをより強く感じさせます。素敵な2年間を過ごせたことへの感謝と友人との別れのさみしさが混在しています。そしてLBSでの生活で出会った人たちがそれぞれの道で成功していくことを強く願っています。

ロンドンにきて友人との時間を過ごすことで再び思ったことは、
「ヨーロッパとかかわりを持ちながら仕事をしたい」
仕事に新しい目標ができました。それとともに、まずは目先の起業をしっかりとやっていかなくてはと、決意を新たにしました。やらなくてはいけないことは山積している。

ビジネスへの入門第一弾がこれで本当に終了となりました。これからは実戦を増やしながらどうやってMD/MBAが社会に貢献していけるのかを示せるよう、がんばります。

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0020/07/06

Kew Garden



卒業式を翌日に控え、1日オフ。これを生かしロンドン郊外にあるキューガーデンまで足を延ばす。キューガーデンは世界遺産の一つとして登録されている植物園で、種の保存や研究を目的にして世界各国から様々な植物が集められている。

今滞在しているBayswaterという場所からはDistrict Lineという地下鉄を使いKew gardenという駅まで約40分。ほかの世界遺産とは異なりこのキューガーデンは道順などを示す看板が極端に少なく、駅の逆側に出てしまい迷子になるというハプニングも。(セントラルロンドンから地下鉄でアクセスする際には駅の出口とは逆側にありますので、ご注意を)駅から500メートルほど歩くとVictoria gateという門があり、そこから入場。美術館とは異なり一人13ポンドの入園料がかかる。

入園してすぐに目に入るのは有名なPalm house。バナナやヤシ、コーヒーなどが植えられている温室。ちょっと暑いが、今まで見たことがない植物を見ることができてちょっと感動。

その隣の温室にはスイレンがたくさんある。これがまたきれい。真ん中の池にはスイレン。周りにはたくさんの種類のトウガラシ。ハバネロ、タバスコなどなど。

その温室からちょっと足を延ばすとKew palaceとQueen garden。その反対側にもう一つの大きな温室があり、ここにもでっかい植物から医療で使われている植物、日本からはスミレやヤマブキなども。

そして何よりも気持ちがよかったのはKew garden全体にある緑。大きな公園という感じで、たくさんの木々に囲まれた時間を気持ちよく過ごすことができました。

明日はいよいよ卒業式です。

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0020/07/05

最終講義3日目



いよいよ最終講義最終日。つまりLondon Business Schoolで講義を受ける最終日。この日のテーマは「頭上の敵機」という映画を見ながらリーダーシップ、Aspiration, Commitment, Transformation Processを考察していく、というもの。グレゴリー・ペックが主演しているのだが、まぁかっこいいこと。

3日目は1日目2日目で学んだことを実習しよう、という感じだった。2日目の夜(実際には朝の3時過ぎまで)にクラブで飲みまくっていた面々もしっかりと授業に出席。2年前に作られた80名近くのクラスメイトたちとの最後の授業。さみしい気持ち、この時間が持てたことに対する幸せな気持ち、さまざまな気持ちが交差しつつ2日後の卒業式へと向かう。

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0020/07/04

最終講義2日目



最終講義2日目はTransformation processについて。Aspirationを実現するためには何がこれから必要となってくるのか、そしてその過程でどのようなCommitmentが発生してくるかを考察。
このプロセスはいわゆる「問題解決プロセス」に似ていると感じた。講義ではあまり深く取り上げなかったが、ゴールを達成するためのアクションプランを作る過程だ。

このプロセスは個人的にすごく大切だと思っている。なぜならばAspirationは実際にそこに向かうためのアクションプランを伴わなければただの「夢」となってしまうだけでなく、それが原因で多大なストレスを個人に与える可能性が高いからだ。現在日本で問題となっている「うつ症状」をきたす原因はさまざまあるが、そのうちでも管理職や志の高い人が最も抱えやすい「うつ」の原因はAspirationと現実のギャップがあまりに大きいこと、そしてそのギャップを埋める術を持っていないことだろう。

自分の夢を現実的な行動レベルに落とし込む。志の高い人は、簡単なようで意外と難しいこのプロセスを個人個人が行っていくことがこれからは求められているのだろう…

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0020/07/03

最終講義1日目



London Business Schoolでの最終講義は3日間。テーマはAspiration, Commitment, Transformation processの3つ。これから様々な分野に進んでいく卒業生たちに仕事だけでなく生き方自体をちゃんと考えてほしいという思いをこめて行われる(と僕は理解している)。1日目は特にAspirationとCommitmentについての考察を行った。

Aspirationは「ゴール」とほぼ同義で、長期のスパンで考えた際に自分がいったい何を行っていきたいか、どんな生き方をしていきたいか、ということにスポットを当てて考える。たとえば「家族や友人たちに囲まれ、彼らの幸せを感じられる生活をしたい」とか、単純に「お金持ちになって自分のほしいものを自由に買える生活をしたい」、「Forbesの表紙を飾るような成功者になりたい」などなど。

CommitmentはAspirationを達成する上で必要なもの、犠牲にしなければならないかもしれないもの、家族との時間やお金、命などがあげられる。それを覚悟した上で達成すべきゴールとしてAspirationの設定が正しいかどうかの再確認も行える。

仕事のキャリアは生きる上での目標か?
それともただ単に目標を達成するための道具か?

そのどちらでもないのだろう。そして人それぞれ答えは違ってくる。
その「微妙さ」が多くの人を悩ませているようなきがしてならない。
だからこそ卒業の時期に合わせてのこの授業は意味を持つのだろう。


2年間同じ時間を過ごしてきた仲間との別れが間もなくやってくる。

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マゼールのブラームス



いよいよ学校の最終講義と卒業式を迎えるにあたり、再びロンドンへ。

到着の翌日にRoyal Festival Hallにて行われたLorin Maazel指揮Philharmonia OrchestraによるBrahms symphony No.3 & No.4を観賞。
僕の中のマゼールの印象は「きれいな音楽を創る指揮者」。もともとバイオリニストとして活躍していたことがその基なのかもしれない。

80歳に近付いてきたマゼールのブラームスが聴けるということでわくわくしながらホールに到着。

今回のフィルハーモニアはホリデー中という状況もあっていつものメンバーが欠けている代わりに大学から教授たちがヘルプに来ているという急造オケの感が否めず。マゼールも普段はニューヨークフィルの音楽監督をやっていてフィルハーモニアを指揮することも少ないだろうから全体的に「急造」である。その中でどんな音楽を聞かせてもらえるのか楽しみだった。

そして感想。やっぱりオケは生で聴くに限る!すばらしい!という当たり前の感想と、マゼールの滑らかな指揮はやはりさすがだなという感想を持つとともに、急造オケであることから起こる出だしの微妙なバラツキが若干気になった。オケも会社も組織の形成には時間がかかるものだなぁと実感。それでもここまで仕上げてくるのだがらさすが巨匠。

最終講義や卒業式の様子もこれからアップしていきます。

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