0019/06/08

血圧管理



来週のテストの嵐の現実逃避の意味も込めて医療ネタを。

日本で医者として働いていたとき、よく高血圧の患者さんを診ることがあった。
そこで思ったことが今日のトピック。

健康診断やスポーツジムにある血圧計、また自分で持っている血圧計など、さまざまな方法で
自分の血圧を血圧が高いということを知り病院に初診で来る。
当然治療が必要な人が多いのだが、中には治療をまったく必要としていないことも多い。
例としては…医療関係者がいると緊張しちゃう人や、スポーツをしたあとに計測する人、あわただしい時間帯にばたばたしながら計測しちゃう人、など。

ここから先は実際に血圧が高いと以前言われた人、また現在血圧治療中の方に是非やっていただきたいことです。
ポイントは「定期的に」「安静にしているとき」「記録をつけて」です。

自分の患者さんにアドバイスする際には二つの道具を手に入れてもらうことにしています。
1.血圧計
2.ノート

血圧計は自動血圧計で(誰も手動だと思ってもいないでしょうけど)。手首タイプと上腕タイプのどちらがいいのかをよく聞かれますが、僕の好みは上腕タイプ。完全に好みの問題ですが。手首タイプは結果が高めに出ます。

ノートはどんなノートでも可。3列の表を作るので罫線が入っているものがいいです。

時間:できれば朝夜1回ずつ。
朝は起きて排尿後、朝食前がベスト。起床後1時間以内に。
夜は寝る前。
なんとなく同じ時間帯というニュアンスで十分です。
安静時というのが大前提。

記録:書くものは<日付・おおまかな時間(例:22時)><血圧(例:120/80)><心拍数>の3点。
これを3列の表に、測るごとに記録。

初診の際にはこれを1週間ほど記録して、診てもらう先生に確認してもらうといいです。
すでに血圧治療中の方はそれを常につけ続け、受診のたびに提出してください。

そうすることで実際に自分が血圧が高いのか低いのか、治療中の人は降圧剤の分量があっているか否かをしっかりとチェックすることが出来ます。
(注意:血圧の薬を自分の判断で飲んだり飲まなかったり、また薬の量を自己判断で減らしたりすることだけは絶対にしてはいけません。薬の調節はかかっている医師にご相談を)

家庭での血圧高い低いという基準は135/85
実際に薬での治療を考えるのは一般的に160/95あたりから、という先生が多いようです。

また機会があったら予防も含めてアップします。

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0019/06/06

話し方



一年目のプログラムがおおよそ終了となり、今日はそれを祝い一年間苦労をともにしたスタディーグループのメンバーでメキシカン料理を食べに行った。

メンバーのうち半数は来年の秋学期にエクスチェンジ(他校に交換留学すること)をするため、しばらくは全員で集まることも無くなる。だからチョット寂しさもある。

僕はメンバーに非常に恵まれたため、多くのことを彼ら彼女らから学んだ。

今日はまたひとつのことを学んできた。それは会話の仕方。

メンバーのうちのアメリカ人のSは来年度のLBSMBAの生徒会委員長になることが決まっている。
彼の話し方というのはすごくためになることが多い。

1.人の意見を途中でさえぎることなくしっかり聞く
これは簡単そうに見えて意外と難しい。聞いている最中にも、「それは違うよ」という部分があったりするのが普通で、その感情を抑えることはかなり難しい。

2.自分の意見を明確に伝える
ポイントを押えて誰にでもわかりやすいように話す。声のトーンを変えたり言葉をシンプルにしたりしていることが多い。

3.人を惹きつける
この部分はある程度生まれながらに持っている才能という感じもする。しかし後天的にもつけることが出来るといいなと願わずにはいられない。なぜか自然と会話の中心に存在し、誰の感情も害することなく楽しい会話を展開できる。


以上の3点は今後必要になる上に今の自分には欠けている能力。
どうやってこれらを身につけていくのかを考え実行するのがこれからの課題。

日本にいると気づくのが難しかったことに気づける機会を与えられ、海外のMBAをわざわざ取得しに来た甲斐もあったと思える。

少しは堅かった頭も柔らかくなってる?PSPでやっているSudokuのおかげ?

学びのある毎日はやっぱりすばらしい。


今日は肋間神経痛で胸が痛いです。かわいそうだとちょっぴりでも思ってくださる方は下の絆創膏をなでるようにクリックお願いします。

0019/06/05

コンサート



今日はロンドン郊外Croydonに出かけ、クラシック音楽鑑賞。
LBSの2年生の先輩にお誘いいただき、数名で小旅行。

コンサートはBenjamin Zander氏のもとPhilharmonia Orchestraが演奏。
曲目は
Mussorgsky Introduction and music from Khovanschina
Rachmaninov Piano Concerto No. 2
Tchaikovsky Symphony No. 5

ひょっとしたら知っている人もいるかもしれませんが、Benjamin Zanderさんはボストンフィルの指揮者で、オーケストラをまとめた経験を発展させてコーチングやリーダーシップについての講演も数多くこなされています。
今回のロンドン公演の間にもLBSにてコーチング関連の公演をしていただいたそうです。

そんな状況はさておき、今回の演目を聞いたときから興奮が止まらず。
大好きなラフマPコン2番とチャイ5がすばらしい指揮者のもと、すばらしいオケで聞ける!!

ここからはクラシック好きらしく暴走気味に…

ラフマニノフのPコン2番はピアニストのタッチが強すぎたこともあり、それを調整するためにバイオリンを抑え目に構成していた。これがすばらしい旋律をさらに際出させる結果にも。

チャイ5はちょっと早めのピッチで勢いよく。木管楽器の奏者が本当にすばらしく、間違いなく今まで聞いた演奏ではピカ1!

こんなすばらしい演奏をそれほど高くない値段(一人当たり5千円以下)で聞くことが出来る今の環境を喜ばずにはいられませんでした。

ちなみにチャイコフスキー交響曲5番は「僕のお勧めクラシック」として、聞かれるたびに答えています。週末の夜にのんびりと「運命の動機」と呼ばれるメロディー部分を何度か聞きながら人生についてゆっくりと考えるのもいいかもしれませんね。

0019/06/04

不確実性



ビジネススクールではたくさんの教科を学ぶことになる。
ファイナンス、会計、戦略、マーケティング、などなど。
そんな中、僕のような「起業家」志望の人にとってどうしても乗り越えなければならない壁があると最近感じる。それは不確実性だ。

授業で出てくるスタディーケースにはたっぷりの情報がはいっていて、それを分析することでその会社の状態や今後の方針などを考えることが出来る。もともと理系の僕にとって数字ででてくる分析結果はとてもわかりやすく、やっていて気持ちがいい。医療の現場で患者さんのデータを分析するプロセスとある程度似ていることも関係しているかもしれない。

ところが起業となると状況がチョット違う。
何より手持ちのデータが少ない、もしくはまったく無い。
たくさんのデータに囲まれて、それをどうやって使って今後の方針を決めていくかということに慣れていくと特にそう思う。

不確実性

つまりは起業プロセスにおいて必ず乗り越えなければならないのはデータ不足から来る「実際にどうなのかまったくわからない」という状態をどうやって予測するか、また値を設定していくかということだと感じている。

暗闇の中で探し物を探しているのと同じ感覚を味わうこともある。

だからこそ、いかにその不確実性を減らせるかということが精神安定剤になることがある。その手段としてマーケットリサーチをする、関連分野の人にインタビューをする、シュミレーションで収支をだす、などなど。

結局のところある程度ビジネスプランが固まってきたら、次の壁は「どうやってプランの中の不確実性を減らしていけるか」ということかなと、最近思っています。

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0019/06/03

ザ・ゴール



最近読んだ本の話。

オペレーションの授業で事前に読んでおくようにと指定されたのがザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何かという本。ページ数がべらぼうに多いので、読む前はかなり怖気づいていた。

実際に読んでみると非常に面白い。
オペレーションにかかわるTOC(Theory of Constraints: 制約理論)の実践について小説ベースでわかりやすく解説していく本。詳しい話は実際に読んでいただいたほうがいいので、割愛させていただきます。一旦読み出すと引き込まれて、一気に読み込んでしまいます。

オペレーションだけでなくプロジェクトマネージメントなど他の分野での活用も十分可能なので、ビジネスをする人は必読の一冊です。

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0019/06/02

ネーミングの仕方



今まで疑問に思っていたことがあり、それを今日とうとう調べた。

植物性プラセンタ

プラセンタとは英語で「胎盤」という意味である。豚のプラセンタを化粧品などが一番知られているところだろうか。
その中で今まで気になっていた「植物性プラセンタ」という表現。
日本語に直すと「植物性の胎盤」。この表現になると、さすがに多くの人が疑問を持つはず。

植物が子供を生むために胎盤を作り、胎児に栄養を与える・・・・想像するとチョット笑う。その子が生まれたらお乳を与えたりするのだろうか。

実際に調べてみると、どうやら植物性プラセンタとは大豆成分であるイソフラボンやアロエベラエキスなどを調合したものをいうらしい。つまりプラセンタでもなんでもない。
一時大きな問題となったBSE騒ぎの際にプラセンタをあまり使えなくなり、代用の意味も込めて植物性プラセンタと名づけたらしい、誰かが。本物プラセンタ効果を引き出す「成長因子」は当然含まれない。

しかし顧客は不思議なもので、「植物性プラセンタ」という響きを聞くことで動物性のいわゆる本物のプラセンタと同様の効果が得られると思う。それどころか植物性のほうが動物性よりも安全とまで思い込んでしまう顧客までいる。

植物性プラセンタというネーミングは間違いである。しかし法律がそれを許すのであればこのネーミングは抜群の効果をもたらすに違いない。

このように法的にぎりぎりのところをいく必要があるということを学んだのではわけでなく、一般的にネーミングの大切さはプロダクトの価値を高めるということを確認できた。プロダクトの内容は変らないが顧客にとってのバリューはあがる。顧客にとってのバリューがプロダクトのバリューを決定するわけで…。

チョット考えさせられる事項でした。

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0019/06/01

好みそれぞれ



学校で同級生とあるアントレの先生について話しているときの出来事。

「僕はこの先生の授業がすき」
「私はその先生の授業は好きじゃない」

同じ先生の同じ授業を同じビジネススクールの生徒が受けていても意見がまったく違う。


授業に限らず人それぞれ製品やサービスに対する考え方が違い、それに応じてニーズも変ってくる。ビジネスでは顧客のニーズは最も重要視すべきポイント。そのポイントにおいて顧客個人での考え方が違うというのはとても興味深い。

ちなみに医療での患者さんのニーズは明確。ほぼ2つ。
1.病気を治してもらいたい
2.話を聞いてもらいたい

これくらい簡単だといいんだけど、ビジネスではそんなに簡単にニーズの分類分けはしづらく、それに対応するためにマーケティング、とくにセグメンテーションやターゲティングという手段があるのかな、というのが今日の出来事からの感想。

日々勉強です。

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