0019/06/02

ネーミングの仕方



今まで疑問に思っていたことがあり、それを今日とうとう調べた。

植物性プラセンタ

プラセンタとは英語で「胎盤」という意味である。豚のプラセンタを化粧品などが一番知られているところだろうか。
その中で今まで気になっていた「植物性プラセンタ」という表現。
日本語に直すと「植物性の胎盤」。この表現になると、さすがに多くの人が疑問を持つはず。

植物が子供を生むために胎盤を作り、胎児に栄養を与える・・・・想像するとチョット笑う。その子が生まれたらお乳を与えたりするのだろうか。

実際に調べてみると、どうやら植物性プラセンタとは大豆成分であるイソフラボンやアロエベラエキスなどを調合したものをいうらしい。つまりプラセンタでもなんでもない。
一時大きな問題となったBSE騒ぎの際にプラセンタをあまり使えなくなり、代用の意味も込めて植物性プラセンタと名づけたらしい、誰かが。本物プラセンタ効果を引き出す「成長因子」は当然含まれない。

しかし顧客は不思議なもので、「植物性プラセンタ」という響きを聞くことで動物性のいわゆる本物のプラセンタと同様の効果が得られると思う。それどころか植物性のほうが動物性よりも安全とまで思い込んでしまう顧客までいる。

植物性プラセンタというネーミングは間違いである。しかし法律がそれを許すのであればこのネーミングは抜群の効果をもたらすに違いない。

このように法的にぎりぎりのところをいく必要があるということを学んだのではわけでなく、一般的にネーミングの大切さはプロダクトの価値を高めるということを確認できた。プロダクトの内容は変らないが顧客にとってのバリューはあがる。顧客にとってのバリューがプロダクトのバリューを決定するわけで…。

チョット考えさせられる事項でした。

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