身近なこと
久しぶりに医療の現場に戻ってきて、いままで感覚的に捕らえていた現象が頭の中で言葉となって理解できるようになっていることに気づく。
たとえば…
病院での長い待ち時間。
以前ブログで書いた「ゴール」という本の中にも書いてあるのだが、長い待ち時間の原因を探すことから始める。するとボトルネックは間違いなく「医者の診察」である。
待ち時間を形成するものとしてオペレーションで学んだのは
(Service time)×(Utilization)×(Variability) = Waiting time
そのため、ボトルネックでのWaiting timeを減らすには大きく分けて3つの方法がある。
1.一人当たりの診察時間を減らす
2.医者を100%に近い形で活用する
3.需要の変動を減らす
それぞれの項目の具体的策の例としては
1.一人当たりの診察時間
a) 事前に問診表に詳しく症状と患者の要求を書いてもらう
b) それぞれの専門家に見てもらえるように症状別に患者を分類する
c) 一人当たりの持ち時間制
2.医者の利用率
a) なるべく多くの医者を外来に使う
b) 医者を新たに雇う
c) Co-medicalにお任せできる仕事はお任せする
3.需要の変動
a) 完全予約制
b) 朝の段階で呼び出し時間を予測し、その時間帯になったら病院に再来院してもらう
チョット考えただけでもこれだけ策がありそうなのだが、実際に出来ないのは理由がありそう。医者の給料が高いこと、法律的なバリアーなどもその例。たくさんの案と制約を出すことで、何かしらいい方法が生まれてきそうな感じもあり・・・病院経営考えている人には必須のスキルかもしれませんね。
時間をかければもう少しいろんな案が出てくる感もあり、MBAでのツールの有効性に改めて驚くとともに、どういう場面でそれらのツールを使うのかを実際の現象で練習することの大切さにも気づけた。
そして今日は何年ぶりかに吉野家の牛丼を食べられた。いい一日だった。
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