0020/01/18

競争の原理とゲーム理論



ゲーム理論ってなに?

そんな状態で始まった僕のMBA。なんとなく本屋で見たことある気がする、程度の認識だったが現在取っている授業Economies of Competitive Strategyという授業で大きく変わろうとしている。

おそらく大学で経済学や経営学を学んできた人にとっては当たり前のように知っていると思われるゲーム理論。囚人のジレンマ(wiki参照してください)などが代表例として扱われる。これをベースに用いているのが今取っている授業。

結局のところ囚人のジレンマは2人の囚人が自白・黙秘のどちらかを選ばなくてはいけなくて、お互いに相手が何を選ぶのかまったくわからない。その状況下で自分として何を選ぶのがいいのかを2×2の表で考えるというもの。それぞれの組み合わせで刑期が決まる。

この状況ではお互いに何を選ぶのかわからないから、最終的には双方にとってめちゃくちゃいい結果は得づらい。しかし現実ビジネスではお互いのコミュニケーションは法的に許されている範囲で可能だ。それを用いてよりよい決定ができるのだ、ということを知ることができる。その際に使うものはStrategic Commitment、つまり「自分はこれを選びますよ~」ということを公にして、相手の企業とWin-Winになるような決定をもたらそうというもの。

囚人のジレンマでは自白・黙秘のどちらかを選べる。双方にとって一番言い組み合わせは黙秘ー黙秘という組み合わせ。しかし情報の交換が許されていないため相手の選択を知ることはできない。ここでもし相手の選択を知ることができれば、その状況下で一番自分に利益になる選択を選ぶことができるわけです。

囚人Aが「絶対に自白しない(黙秘)」ということを囚人Bが知ることができれば、囚人Bは「自分も黙秘するのが一番の方法だ」という決定ができ、お互いにとってベストの選択ができる。


ビジネスの世界で考える競争は大きく分けて2つ。マーケットシェアを分け合っているような均衡状態と、新規参入者が現れてきた場合。それぞれにおいて対応が異なる。
均衡状態ではお互いがWin-Winになるような方向性に持っていかないと無駄に競争を激しくしてしまう。たとえば価格。Aという会社が価格を下げたら同じような商品を売るBという会社は価格を下げる事が考えられる。そして価格競争が激しくなり結果としてAとB双方の利益が損なわれる。お互いがWin-Winになるような決定をしようという意識があり、お互いの選択を事前に知ることができればそういったlose-loseという状況は避けられる。
逆に新規参入者が入ってきた際には既存の企業はできる限り新参者を退場させようとする。その際にはWin-Winなどと考えてはいけないわけで、強い姿勢で臨む。

文字にしちゃうとすごく薄い感じになりますが、その方法についてやその背景にある理論をもっと詳しくやるのが現在取っている授業。なかなか面白い。2年目は選択科目ばかりなので自分にとって役に立ちそう、もしくは興味のある分野を中心に学べるため、やっぱり楽しい。

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