0019/05/28

ほのぼの帰り道



月曜日の授業は午後だけなのだが、ファイナンスのグループワークのためのミーティングでチョット遅くなってからの帰宅。といっても7時くらいですが。
通学はいつも二階建てのいわゆる「ロンドンバス」。大体15分ほどで学校と家との間を移動できる。バス停が家の目の前にあるため、とても便利な生活を送っている。

今日もいつものようにバスで帰ろうと思いバス停にてバスを待つ。
乗りたいバスが来たので、バス停から手を車道のほうに出して乗車の意思表示。
バスが徐々にスピードを落としてバス停に止まろうとしていた。

その時ふと歩道を猛スピードで走ってくる男性を見つける。
金八先生の持っていたような肩掛けのかばんを左右に揺らしながら必死に走ってくる。
彼を乗せるためゆっくりと乗車し、彼も無事乗車。
その彼とは秋学期~春学期にお世話になったファイナンスの先生だった。

彼は僕を見るなり息を切らしながら「おお、N、元気か?」と話しかけてきた。
けっして活発に議論に入ることの無い僕の名前をしっかりと覚えていたことにちょっとした感動を覚えた。1学年300人以上いるのにもかかわらず。

彼はポルトガル人で、自虐的な笑いを中心にした授業はわかりやすくおもしろかった。
そして最終講義での言葉がとても印象的だった。
「これからはファイナンスのことで困ったことがあったら学生の間に限らずいつでも部屋を訪ねてくれ。いつでも僕の部屋はドアを開けておくから。」

そんなこともあり彼は今までのLBSで授業を受けた先生の中でもしっかりNo.3以内に必ず入る。そんな彼とバスの中、ロンドンでの生活や授業の自虐的笑いの元となることの多かった彼の家族のこと、そして学校のことを話しながらあっという間の15分をすごした。

授業以外でゆっくりと話すのは初めてだったが、ちょっとした気遣いややさしさを感じた。そして彼のように「人をほっとさせる、安らぎを与えられる」ようになりたいと思わずにいられなかった。

僕は自分のことを尖がっている人間だと思う。
もちろん尖がること自体悪いことだとは思わないが、彼のようにちょっとした安らぎを相手に与えられるようにもなりたいと強く思った。それは無いものねだりなのかもしれないが。



結局のところ、LBSはこんなにいい先生のいる学校ですよ~といいたかっただけ?

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