0019/05/23

The New Business Road Test

今日はいまとっている選択科目のひとつであるUEM(Understanding Entrepreneurial Managemkent)の副読本のおはなし。

先日は電気メスのケースのことを書いたが、それもUEMというコースでの出来事。
このコースの目的は自分の考えているビジネスプランがどれだけ実現性があるか、また実際に始めるとするならばどのあたりの問題点を解決するべきなのかということをあらかじめ認識し、対応することを学ぶ、ということ。

卒後確実に起業する僕にとっては必要不可欠なコースということで選択即ぎめ。
UEM初日に渡されたのがこのThe New Business Road Testという本。
著者であるJohn MullinsはLBSのアントレの主任教授で、実際に先学期(1~3月)は必須科目として彼の授業を取った。

正直なところ僕はJohn Mullinsが苦手だった。いい意味でも悪い意味でもアグレッシブ。むかしGapなどのスタートアップに関係したらしいが、とにかくアグレッシブすぎた。もちろん講義自体は学ぶ部分の多いものとなったが、そのアグレッシブさに接するのが少々鬱だった。

その彼の本だが、とにかくいい。このコースを取っていない人に感想を聞かれると必ずこう言う「John Mullins本人よりもず~と本の内容がいい」。

ビジネスを始めるにあたって注目すべき点を大きく分けてMarket, Industry, Team3つに絞り、それぞれを分析する。分析する過程で最終的に7つのDomains(領域)に分化することから7-domain analysisともいう。

その分析には有名な5 forces analyisisなども含まれ、体系的に自社の置かれているマーケットやインダストリーを分析できる。

こういう「考える際のツール」のいいところは「もれなくダブり無く」というMECEの実践が出来るということと、機械的に処理することで問題点が浮き彫りになるという点だろう。

ビジネスを学ぶ前の僕のツールに対して「点数をつけて数値化する道具」という考えだったが(実際に医療では「数値で診断するためのツール」が主)、ビジネスでは数値化よりも現在、また今後抱える可能性のある問題点をピックアップするための道具がおおい。

MBAでの留学で多くのツールを学ぶことが出来ているが、幸いにもそれを自分のビジネスプランに当てはめて実践できている、この環境を得られたことこそMBAを取りに来たことによる大きな成果だろう。実際に使わなければツールはまったく役に立たないし、ね。

話を戻して、この本は起業を目指す人や新規事業にかかわる人にとって必要不可欠な情報を与えてくれるツールをくれる、いい本です。
興味のある方は下のリンク。
New Business Road Test: What Entrepreneurs & Executives Should Do Before Writing a Business Plan ("Financial Times")
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