Venture Capitalistからのアドバイス
昨日のアントレの授業ではテクノロジ系を主に扱っているベンチャーキャピタルの役員さんがゲストスピーカーとして登場。
僕のビジネスは医療系なので路線は違うにしても、たくさんのベンチャーを見てきた人の話はためになります。
彼女から学んだことは3つ。
1.ベンチャーキャピタルがベンチャーを判断する際の重要視する点
2.失敗するベンチャーの特徴
3.成功するベンチャーの特徴
それぞれを細かく見ていくと
1.判断基準
経営陣(技術、やる気、マネージメント能力)
セクター(成長過程か、競争は激しくないか)
ビジネスモデル(顧客ベースで考えられているビジネスか、しっかりと収益を上げられるか)
知的財産等(会社の強みとして他社が真似しにくいものを持っているか)
パフォーマンス(過去の経歴や会社の状態、失敗からしっかりと学んでいるか)
この基準に関しては以前書いたThe new business road testで書かれていることとほぼ同じ。本のほうが実際に使いやすい基準となっています。
2.失敗するベンチャー
端的にいうと先ほど書いた基準を満たしていないときには失敗しやすいということです。
経営陣が必要とされるスキルを持っていない
いい戦略を作れるが実行力が無い
顧客ベースでビジネスを考えられない
失敗から学ばない
新しいことにチャレンジしない
判断が遅い
運が悪かった
タイミングが悪かった
運に関しては日ごろの行い?
それ以外に関しては起業家サイドから改善できる部分。ある意味ラッキ~!
3.成功するベンチャー
明確なビジョンを持って経営している
経営陣が必要なスキルを備えている(技術、人間関係、会社文化づくり、やる気)
新しいアイディアを迅速に実行し、失敗したときにはそこから学ぶ
顧客の意見に耳をしっかり傾ける
物事を多面的に考えられる(既存の世界に固執しない)
結局のところ、ベンチャーキャピタリストは投資対象としてベンチャーをたくさん見てきたことで、「起業における成功に必要なスイッチ」がどこにあるかを知っている。そして分析するときにはその「スイッチ」がしっかり入っているかどうかを確認している、そんな感じですね。
幸いなことに自分のサイドからの働きかけで何とかなる「スイッチ」が多いので、心がけ次第で大きく状況が変るかも。
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